相続した家屋が空き家になったときのデメリット!管理方法や解決策を解説

2025-01-21

相続した家屋が空き家になったときのデメリット!管理方法や解決策を解説

この記事のハイライト
●空き家の管理方法は定期的な換気・通水・掃除・メンテナンスをおこなうこと
●空き家を放置すると特定空き家の指定・所有者責任を問われる・資産価値が低下するデメリットがある
●空き家状態にしないための解決策は家屋の解体・無償譲渡・売却することの3つ

長期間誰も住んでいない空き家は、周囲に悪影響を及ぼすだけでなく、法的な責任を問われるリスクもあるため、注意が必要です。
本記事では、そうした空き家のデメリットや管理方法、空き家状態にしないための解決策を解説します。
千葉県成田市で空き家を相続する予定のある方は、ぜひ参考になさってください。

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相続した不動産が空き家になったときの管理方法とは?

相続した不動産が空き家になったときの管理方法とは?

空き家の劣化は、管理を怠ると急速に進行します。
そのため、適切に管理することが大切です。
空き家の管理方法は、以下のとおりです。

①換気を実施する

空き家の劣化を防ぎ、物件の価値を保持するためには、定期的に窓を開けて換気する必要があります。
湿気は木造住宅にとって大敵であり、換気不足は木材の腐食やシロアリの被害に直結することがあります。
空き家では、日常的な生活による自然な換気がおこなわれないため、湿気が蓄積しやすいです。
湿気が溜まるのを防ぐため、少なくとも月に一度は訪れ、すべての窓を開けて家全体に風を通しましょう。
電気が利用可能な場合は、サーキュレーターや扇風機を使用して空気の流れを促進することも効果的です。
また、湿気が特に溜まりやすい場所として、靴箱やクローゼットが挙げられます。
これらのスペースも忘れずに換気すると、カビの発生や不快なにおいの発生を防ぐことができます。

②通水を実施する

空き家の適切な管理には、定期的に水道を使用して通水をおこなうことも重要です。
水道を長期間利用しないと、水道管内部のサビが進行します。
最悪の場合、水道管の破裂など、深刻なトラブルにつながる恐れがあります。
また、使用されていない水道管の水が蒸発すると、下水からねずみや害虫が侵入するため、危険です。
また、下水からの不快なにおいが上がってくることもあります。
これらの問題を未然に防ぐためには、換気と同様に月に一度は通水をおこなうことがおすすめです。
通水の際は、単に水を流すだけではなく、赤茶色の錆水が出ていないかも確認しましょう。

③掃除をおこなう

空き家であっても、定期的に掃除することが重要です。
掃除を怠ると、ほこりが蓄積し、ダニやカビ、害虫の発生の原因となり得ます。
電気が利用できる場合は掃除機を使用して、隅々まで掃除しましょう。
そうでない場合でもほうきや濡れ雑巾を用いて、室内を丁寧に清掃することが大切です。
また、庭の維持管理も同様に重要です。
庭を放置すると、草木が過剰に成長し、近隣住民に迷惑をかける原因となったり、害獣の棲家となるリスクがあります。
定期的な庭の手入れが困難な場合は、除草剤や防草シートを利用することをおすすめします。

④メンテナンスをおこなう

雨樋の詰まりや外壁の剥がれ、ひび割れ、カビの発生などは、定期的に確認し、問題が見つかった場合には速やかに修理や塗り替えをおこなうことが重要です。
これにより、物件の劣化を防ぎ、長期的に資産価値を保持することができます。
また、近隣環境の変化や境界付近での問題も定期的にチェックすると、将来的なトラブルを未然に防ぐことが可能です。
空き家は犯罪のターゲットになりやすいため、防犯対策も怠らないようにしましょう。
具体的には、鍵の確認、防犯カメラの設置などを含めた定期的な巡回をおこなうと、安全性を高めることができます。
相続した空き家が遠方にあって管理が難しい場合は、空き家管理サービスを利用するのも1つの手です。

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相続した空き家を放置するデメリットとは?

相続した空き家を放置するデメリットとは?

空き家を相続した所有者には、適切に管理する義務がありますが、残念ながら放置してしまうケースも少なくありません。
人が住んでいない状態で放置された空き家には、以下のようなデメリットが生じる可能性があります。

デメリット①特定空家に指定されるリスク

長期間放置された空き家は、自治体によって「特定空家」に指定されることがあります。
特定空家とは、保安上、衛生上、または景観上の問題があると判断された空き家のことです。
特定空家が指定されることとなった背景には、放置される空き家が増加し、社会問題となったことがあげられます。
空き家問題に対処するため、政府は2015年に「空家対策特別措置法」を制定しました。
この法律により、特定空家に指定された空き家の所有者には、行政の指示に従わないと固定資産税の軽減措置が受けられなくなったり、過料を科されたりするペナルティがあります。
最終的には、行政代執行による強制解体がおこなわれる場合もあり、その際の費用は所有者が負担することになります。

デメリット②所有者責任を問われる

空き家の状態で放置された不動産が周囲に悪影響を及ぼした場合、所有者に責任が問われる恐れがあるため、注意が必要です。
具体的には、管理不足が原因で発生した事故や損害に対して、所有者が法的責任を問われることがあります。
たとえば、管理不足の空き家が破損し、それが原因で第三者がケガをした場合、その責任は所有者に帰属します。

デメリット③資産価値の低下

相続した空き家を長期間放置すると、資産価値が低下するのもデメリットです。
資産価値を低下させる主な原因には、以下のような点が挙げられます。

  • シロアリ被害による構造的な劣化
  • フローリングのひび割れや畳の腐食
  • 湿気によるカビの発生
  • 雨漏りによる内部の損傷

これらの問題を未然に防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。
空き家の資産価値が低下すると、将来的に売却を検討する際に大幅な値下げが必要になる可能性が高くなります。
また、将来的に自身が居住することを考慮した場合、大規模なリフォームが必要となり、それに伴う金銭的な負担も大きくなります。

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相続した不動産を空き家状態にしないための解決策

相続した不動産を空き家状態にしないための解決策

空き家の管理が困難な場合は、次の解決策があります。

①解体して更地にする

相続した空き家を解体し、更地にすると、維持や修繕に要する手間と費用を大幅に削減できます。
更地にすることにより、土地の活用や再開発の選択肢が広がり、売却する際は買主も見つけやすいです。
ただし、住宅用地の固定資産税特例が適用されなくなること、解体には費用が発生することに注意が必要です。
自治体によっては、空き家の解体に対して補助金を提供している場合があります。
補助金の申請条件や支給額は自治体によって異なるため、解体を検討される前に関連する役所に確認しましょう。

②無償で譲渡する

空き家の管理から解放されるもう1つの効果的な解決策として、無償での譲渡が考えられます。
第三者への譲渡により、日常的な管理やメンテナンスの責任から解放されるだけでなく、地域の住民や公共団体に譲渡すると、その地域のコミュニティへ貢献できます。
しかし、無償で譲渡する場合、その取引は贈与と見なされることがあるため、注意が必要です。

③売却する

相続した空き家を売却することは、多くのメリットをもたらします。
売却によって維持管理の必要がなくなるだけでなく、一定の資金を得ることができる点がメリットです。
売却で得られた資金は住宅ローンの返済や子どもの教育費など、さまざまな用途に活用することが可能です。
売却時には諸費用や税金が発生しますが、控除制度を利用すると税負担を軽減することができます。
たとえば、相続空き家の3,000万円の特別控除の特例を適用すると、売却利益(譲渡所得)から最大で3,000万円を控除することができます。

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まとめ

相続した不動産が空き家になったときの管理方法は、定期的な換気や通水、掃除、メンテナンスをおこなうことです。
空き家状態で放置した場合、特定空き家の指定や所有者責任を問われるリスク、資産価値が低下するデメリットがあります。
空き家状態にしないための解決策は、家屋の解体や無償譲渡、売却することの3つです。
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