2022-06-14
不動産を相続する予定のある方のなかで、「遺産分割協議をどうやって進めていけば良いのか分からない」とお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
多くの方にとって、相続は馴染みのないものですので、不安に思っている方も少なくないかと思います。
こちらの記事では、遺産分割協議の進め方や協議中に起こりうるトラブル、トラブルの解決策についてご紹介します。
千葉県成田市で不動産を相続する予定がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
\お気軽にご相談ください!/
遺産分割協議とは、相続が発生した際に、相続人全員で遺産の分け方を決める協議のことをいいます。
遺言書で遺産の分け方が決められている場合や、法定相続分に沿って遺産を分割する場合、基本的には遺産分割協議をおこなう必要はありません。
しかし、遺言書がない場合や遺言書に一部の遺産に関する指定しかない場合は、相続人同士で協議をおこなう必要があります。
こちらでは、遺産分割協議の進め方についてご紹介します。
遺産分割協議をおこなう前に、誰が相続人になるのかを確定しなければいけません。
相続人を確定せずに遺産分割協議をおこない、後々になって新たな相続人がいることが発覚した場合、遺産分割協議は無効となり、再度協議をやり直さなくてはいけません。
相続人が誰かを確認するには、被相続人(亡くなった方)の戸籍を確認します。
被相続人の出生から亡くなるまでの戸籍謄本を取り寄せて、相続人が誰なのかを決めていきましょう。
被相続人が残した遺言書が見つかった場合、原則として遺言書の内容に沿って相続の手続きをおこなうこととなります。
ただし、全員が同意をして遺言書と異なる遺産分割をおこなう場合は、遺産分割協議が必要です。
遺言書が見つからない場合も、相続人全員で話し合う遺産分割協議をおこないます。
相続人が誰なのかを調査するのに並行して、相続財産の特定も同時におこないましょう。
相続財産には、現金や有価証券、不動産といった利益になるものもあれば、借金などの損失になるものも含まれます。
そのため、相続財産をすべて把握しなければ、相続をするのか放棄するのかの判断をつけることができません。
相続人と相続財産が特定できれば遺産分割協議を開始します。
遺産分割協議では、相続人全員で誰が何を相続するのかを具体的に決めていきます。
全員が同じ場所に集まり話し合うことができれば良いですが、メールや手紙などを使って遠方から話し合いに参加することも可能です。
相続人が未成年の場合や認知症などで適切な判断ができない場合は、代理人や成年後見人が対応することとなります。
話し合いに全員が合意すれば、遺産分割協議書を作成します。
遺産分割協議書とは、誰がどの遺産を相続するのかを明記し、相続人全員が内容に合意したことを証明する重要な書類です。
後々になってトラブルにならないよう、相続人全員の署名捺印、印鑑証明書が必要となります。
遺産分割協議書の作成が終われば、相続税の申告および相続登記(不動産の名義変更)をおこない遺産分割協議の手続きは終了です。
なお、相続税の申告は、「相続が発生した日の翌日から」10か月におこなわなければいけません。
短い期間ですので、効率よく進めていくことが求められます。
弊社が選ばれている理由はスタッフにあります|スタッフ一覧
\お気軽にご相談ください!/
遺産分割協議をおこなう際にトラブルが発生してしまうことはよくあることです。
トラブルになる理由はさまざまですが、実際に起きたトラブルを見てみると共通点が見られます。
こちらでは、遺産分割協議におけるトラブルについて確認していきましょう。
遺産分割協議をおこなう際、何を遺産に含めるかの判断で相続人同士がトラブルになってしまうケースがあります。
たとえば、協議をおこなっているなかで、「この財産は私の所有物だ」と主張する相続人が現れると、被相続人の遺産であるのか、被相続人以外の固有の財産であるのかが争点となってしまうでしょう。
相続が発生した場合は、相続財産をしっかりと確認し、遺産分割協議が始まるまでに何を遺産に含めるのかを明確にすることが大切です。
不動産は現金や有価証券とは違い、そのままの状態で相続分に応じて分けることができません。
不動産を分割するためには、「相続人のうち1人がそのまま相続し、他の相続人に対して対価を支払う」「不動産を売却などで換金し、代金を分配する」といった対応が必要となります。
この分割方法で意見が分かれてしまい、揉めてしまうことはよくあるトラブルです。
遺産分割協議をおこなう際は、相続する不動産にいくらぐらいの価値あるのかを把握するため、不動産の評価が必要になります。
不動産の評価方法にはさまざまな方法があり、どの評価方法を用いるかによって評価額は大きく変わってしまいます。
そのため、評価のやり方をどれにするかで相続人同士がトラブルとなり、意見の対立が生じるおそれがあるでしょう。
弊社が選ばれている理由はスタッフにあります|スタッフ一覧
\お気軽にご相談ください!/
遺産分割協議時にトラブルが発生してしまうと、相続を完了させるまでに時間がかかる、親族同士の関係が悪化してしまうといったデメリットが多くあります。
そのため、トラブルの解決策は事前に把握しておき、問題が起きた際にすぐに行動に移すことができるよう準備しておくことが大切です。
最後に、遺産分割協議におけるトラブルの解決策についてご紹介します。
遺産分割協議は相続人全員が納得できる形で進めていかなければいけません。
そのため、全員が納得するまで粘り強く話し合いをおこなうことが大切です。
ただし、話し合いを繰り返しても合意を得られず時間だけが過ぎてしまうと、相続税の納税の期限が迫ってしまいます。
話し合いをしても相続人同士の合意が得られない場合、家庭裁判所の遺産分割協議調停・審判を利用しましょう。
調停とは、裁判所を介して話し合いをおこなう手続きのことで、まずは調停をおこなうことで合意ができないのかを模索するのが一般的です。
万が一、調停でも話し合いが終わらない場合は審判をおこなうこととなり、裁判所が遺産の分け方を決定することとなります。
遺言執行者を指定すれば、遺言書の内容を確実に実行することができます。
遺言執行者とは、被相続人が残した遺言の内容を、相続人を代表して実行する方のことです。
遺言の内容に従って相続をおこなう場合でも、「面倒だから勝手にやって欲しい」などの理由で協力的でない相続人がいると、手続きがスムーズに進まない場合があります。
このような際に、遺言執行者が指定されていれば、滞ることなく手続きを進めることが可能です。
なお、遺言執行者は遺言書で被相続人が指定しているのが一般的ですが、第三者である弁護士や家庭裁判所によって指定することもできます。
弊社が選ばれている理由はスタッフにあります|スタッフ一覧
今回は、遺産分割協議の進め方や協議の最中に起こりうるトラブル、トラブルの解決策についてご紹介しました。
相続人が増えれば増えるほど、遺産の分割方法や評価方法で意見が割れてしまい、トラブルが発生する可能性が高くなってしまいます。
遺言執行者を指定するなどトラブルを避けるための解決策もさまざまありますが、相続に関する専門的な知識が必要となります。
ハウスドゥ!成田山では、千葉県成田市を中心に不動産の売却に関するご相談を承っております。
相続に関することや遺産分割協議に関することにも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
この記事のハイライト ●意思能力がないと法律行為は無効になるため親が認知症になった場合は不動産売却をおこなうことができない●認知症になった親の財産を処分際はトラブルとなりや...
2022-08-16
この記事のハイライト ●「負動産」とは、所有しているだけで費用などの負担がかかり、利益を生み出さない不動産のこと●相続放棄をする場合は、相続したことを知ってから3か月以内に...
2022-09-13
この記事のハイライト ●相続した不動産を売却するメリットは不動産維持費の削減や現金を手にできること●デメリットは譲渡所得税がかかることや、不動産からの収益が無くなること●相...
2023-01-24
この記事のハイライト ●相続登記の義務化には所有者不明の土地が増えていることやメガ共有のリスクなどが背景にある●登記だけでなく相続人の名前や住所変更の申請も義務化される●相...
2023-02-14