2022-12-25
「激動」ともいえる2022年が終わり「転換」も予測される2023年が始まります。
2022年の不動産市場は、一言でいえば高騰継続。「東京オリンピック後に不動産価格が暴落する」「コロナで不動産市場は大打撃を受ける」なんてことが言われていた時期もありましたが、蓋を開けてみれば無風どころか、コロナ禍を追い風に不動産価格はどんどん高騰しています。
今回は、激動の2022年の総括として、不動産市場と成田市の動向をまとめました。
(出典:国土交通省)
上記グラフの通り、不動産価格はマンションを筆頭に2022年も高騰を続けました。コロナ禍になってからは、戸建住宅や住宅地の価格も高騰し始め、今でもその基調は継続しています。
2022年2月には、ロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。一見して日本の不動産市場とは無縁な争いですが、実は大きな影響があります。
ロシアは、世界的な木材大国です。3月には、木材の一部を日本へ輸出しないことを決定しています。もちろん、これは日本だけの話ではなく、ロシア・ウクライナ戦争によって世界的に住宅資材となる木材が不足しました。コロナ禍の世界的な住宅需要向上によって木材不足が引き起こされた「ウッドショック」が見られる中でのロシアからの木材供給ストップ。これは、資材価格の高騰、ひいては住宅価格の高騰に直結しています。
木材不足は、基本的に新築住宅の工期や価格に影響するものですが、新築価格の高騰に引っ張られるように中古住宅の高騰が見られています。
10月には一時的に「1ドル=150円」を超える歴史的な円安が見られました。円ドル相場もまた、日本の不動産市場に少なからず影響するものです。とくにこれほどまでの円安になると、ドル圏の人からみれば日本の不動産はかなり格安になります。外国人に人気の京都や東京湾岸エリアの高級マンションなどを「爆買い」する海外投資家も見られるといいます。不動産価格は、需要と供給のバランスによって決まるもの。2022年末時点では円安も落ち着いてきましたが、今後も一部不動産には国内需要によるものだけでない高騰が見られるものと推測されます。
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依然として新型コロナウイルス感染は収束していませんが、2022年には目立った行動制限がなく、入国制限も徐々に解除されています。成田国際空港を要する成田市にとって、これは朗報だといえるでしょう。成田空港の国際線便にも、下半期からは久しぶりに発着数1万便を超える月が見られました。不動産市場と経済、インバウンドは密接に関わっています。アフターコロナが見据えられ始めたことは、日本経済、日本の不動産市場の活性化につながります。
さて続いては、国際情勢、国内情勢から視点を下げて、2022年の成田市の不動産市場に目を向けてみます。
2022年9月に公表された地価公示によれば、昨年に引き続き住宅地価が上昇した東京圏の16市区町の中に成田市が入っています。成田市の上昇率は、1.3%。千葉県の多くのエリアで住宅地価が上昇していますが、これはコロナ禍でテレワーク環境が整ったことが一因になっているものと考えられます。つまり、23区内など利便性の高いエリアではなく、東京に通いやすくも価格の安い郊外エリアへの住み替え需要が見られたということ。成田市は京成線などにより都内へのアクセスも容易であることから、住宅地価の高騰が見られるものと推測されます。
(出典:ライフルホームズ)
実際に土地の取引価格の推移を見ても、上昇基調にあることがわかります。直近3年の高騰率は、13.44%と1割超。需要の高さを物語っているといえるでしょう。
(出典:ライフルホームズ)
一方、中古マンション価格の高騰基調も継続しています。直近3年間の高騰率は、9.33%。こちらも約1割の高騰です。上記グラフからは、コロナ禍でさらに高騰率が高まっていることがわかります。
(出典:ライフルホームズ)
中古戸建については、若干の下落が見られています。直近3年間の下落率は3.25%。懸念されるような下落率ではありませんが、売却を考えている方は売り時を検討する一因にはなってくるでしょう。
2022年は、ロシア・ウクライナ戦争の勃発や歴史的な円安などが見られ、世界的、全国的に激動の1年となりました。とはいえ、不動産価格は高騰基調を維持。これは成田市も同様です。しかし、世界的な激動期である今、今日明日に不動産価格が大きく変動したとしても不思議ではありません。成田市の不動産の売却を検討している方は、どうぞお気軽にハウスドゥ!成田山店までご相談ください。
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2022-12-27